もしも自分の頭髪が薄毛に見舞われていたり、あるいは将来的にそういった症状を発症する可能性を感じたならば、まずはその原因となる部分を特定した上で生活習慣なり身体の不調の改善なりの努力を続ける必要があるわけですが、この時にいかにも的外れな処置やケアを行ってしまったためにどんどんと対応が遅れてしまい、結局は手の施しようがないほどに薄毛が進行してしまったというケースも少なくありません。

 

 

とりわけこの薄毛の処置にはかなり長い期間、取り組まなければならないこともあり、間違った方法を用いて取り組んでいてもその間違いに気付くことさえ随分と先になってしまいかねません。そして、特に厄介なのが薄毛の原因が男性型脱毛用、いわゆるAGAという病気のせいによるものだった場合で、これにはスカルプシャンプーで洗髪したり、または育毛剤のみを使用し続ける程度では全く治療効果を得ることが出来ず、専用の治療薬をしっかりと服用することによって治していくしか道はないのです。

 

 

このAGAとは主に男性ホルモンの過剰な働きによって起こるもので、まずは頭皮付近に存在する5αリダクターゼの1型、2型と呼ばれる特殊な酵素と男性ホルモンが反応し合うことによってDHTという物質を作り出し、頭髪の毛母細胞がこれを完治することで成長サイクルが大幅に乱れて、いつしか成長期の真っ只中でありながら抜け落ちていってしまいます。こうやって抜け毛が増えると薄毛となり、頭頂部から薄くなるのと、あと生え際から薄くなることになります。

 

 

ですからまずはAGAセルフチェック方法を使って、自分がAGAなのかどうかをつぶさに確認するところから始めなければならないでしょう。まずはこのAGAは極めて遺伝によるものが大きいということもあり、家族に薄毛がいるかどうかは大きなチェック項目となり、特に父親も判断材料になりますが、それから一代さかのぼって祖父の頭髪がどうだったのか、あるいは親戚はどうなのかも重要です。また、それに現在すでにその症状が始まっているのを感じる際には、20歳以降から薄毛に悩まされていることを確認しなければなりません。それ以前からの薄毛であったとしたら、それはまた男性ホルモンが関わる以前に身体のどこか他の部分に不調があることも考えられます。

 

 

また、すでに薄毛が始まっている人であれば、鏡や写真などで自分の見舞われた薄毛を逐一チェックしながら、どこの部分を中心にして薄毛になっているか、そして髪の毛質はどのようなものかを確かめた方が良いでしょう。もしも頭頂部から薄くなる傾向にあったり、あるいは額の生え際から薄くなるのが顕著な人ならばAGAの可能性が強いでしょうし、さらに毛質に関しても髪が細くなるなどの変化がみられた時には要注意ですし、さらに抜け毛が増えるに留まらずすでに地肌が透けるほどに薄毛が進行している場合であればこれもまたAGAを決定付けるようなものです。

 

 

ただし、ここまでAGAセルフチェック方法を逐一進めてきた場合でも、最終的な確たることは自分自身ではなかなか分からないもので、はっきりとさせるには最終的には医師の診察を受けるしかないと言えるでしょう。医師の手による問診や触診、それにカウンセリングを通じてそれがAGAによる薄毛である可能性がいよいよ高まったならば、ようやく専門治療薬を用いたAGA治療が本格的に始動することになり、主にフィナステリドと呼ばれる有効成分を配合したプロペシアという飲み薬を一日一錠ずつ服用することで男性ホルモンの過剰な働きを抑制したり、さらにはミノキシジルという有効成分を配合した塗り薬を頭皮に塗ることによって、毛細血管を拡張させて血流を増やし、頭髪の成長に必要な栄養分を過不足なく補充できるようになり、この二種類の治療の両輪がうまく回転していくことでAGAを治療できると同時に、悩まされ続けてきた薄毛も効果的に改善することができるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です